日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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地熱発電予備調査

モン州の温泉.jpg2014年5月中旬、二酸化炭素オフセットの取り組みの一環として地熱発電の予備調査を実施したいという依頼を受けて現地のアレンジを担当した。要するに温泉調査と重なるがど、こに湧出しているのかは全く判らない。シャン州とかネィピドーに温泉があることは地元誌に時々出ているので情報としては判るが、出かけたことはない。今回の調査はモン州とカレン州で情報すらない。事前にモーラミャインとパ・アン(Hpa-an)に出かけ、地方政府の所管省との間で打合せを行い、糸口が見えてきたが、この時は現場には出かけていない。

係者の話で、ミャンマーでは地熱発電の調査をやったことがあることが判明。それによると国内には96ヶ所に及ぶ温泉がある。調査したのはエンジニアリング協会の会長ということも判り、事前に相談に出かけることもできた。調査は2008年に実施されており、96ヶ所のうちの半分を実際に調査したという?残りは少数民族の武装勢力が実効支配していたり、かなり遠方にあったりと障害が大きかった地域。事前に情報を仕入れてモン州のモーラミャインに向かった。モン州地方政府の担当大臣等と面会できたが、室内のエアコンが故障しており、唯一動いていた議会が開催される部屋に急きょテーブル等を搬入してそこでで協議を行うことになった。議会用の部屋なので広くて落ち着かない。話し合いの結果、大臣の好意で、職員2名を案内としてつけてもらい、2個所を回ることになった。上記写真はそのひとつ。かなり時間がかかったが、広大な田んぼの真ん中に忽然と湯けむりをあげる温泉が登場する。50数℃くらいあるが、案内した地元民は「中には魚が住んでいる」と語っていた。そんなはずはないが真顔なので違うとも言えない。

MESでの打合せ.jpgモン州では既に雨期に入っているとのことだったが、スコールではなく日本の梅雨とよく似た感じの雨が終日降っていた。そのせいか、田んぼは粘土のようになっており、履いて来たサンダルをとられて脱げなくなり結局壊れてしまった。2人が同じ結果になった。車が停車した道路から灌漑用の用水路を膝上まで濡れながら田んぼに渡り、温泉まで進み、その中を歩いたので予想以上に疲れた。

車が停車している道路まで、今来た泥田の中を歩くことを考えると疲れが増しそうだったが、帰りは近くの道路を歩いて戻れた。というか道路がすぐ傍にあるのに気付かなかったが、案内した地元の人間も何も言わなかった。▼写真はエンジニアリング協会での打合せ。

                     

モンの温泉2.jpg案内されたモン州の2つの温泉はいずれも人里離れた遠方にあり、1日2個所行けるのかどうか心配したが当日午後3時過ぎもう1個所の温泉に到着できた。道路から徒歩20分ほど水たまりの中を歩くとジャングルがあり、その中に入ると生暖かい空気が流れ、5分も行くと温泉が現れた。源泉から地面を這わせて温度を下げ、ちょうどいい湯加減のあたりに湯船が造ってある。地元の人が利用しているらしく案内したモン州政府職員もすぐ入浴態勢をとって日本人と一緒に湯船の中に。素っ裸はダメなのでミャンマー人はロンジー、日本人は海水パンツを着用。50mほどのところにお寺があり、僧侶も入浴しているという。

てっきりここに住んでいる人が造ったのかと思ったが、実際には昔の日本兵が造ったもので、70年ぶりに日本人が入浴しにきたと話していた。当時、どうしても入浴したかった日本人の気持ちが伝わってくるような施設で、翌日向かったカレン州でもここより本格的な入浴施設が造られてるところがあり、同じく70年ぶりに日本人が来たと言われた。

カレンの温泉.jpg途中から地熱発電の予備調査なのか温泉巡りなのか混乱したが、案内されたモン州の温泉は簡単に判るような場所にはなかったが、翌日、案内されたカレン州の温泉が居住地域の中にあったりしたので少し拍子抜けした。カレン州で最初に案内された温泉はかなり温度が高くグラグラ沸いている感じだったが、 2番目に案内されたところは雨期に作業から帰った農民たちが疲れと暖をとる施設らしく細長い湯船で肩までつかるというより足湯に近い。ここも日本人が造ったと聞いたが、こちらは地面を這わせるのではなく、直接湯船の中にお湯が入るようになっていた。この後カレン州でも有名なTheik Guu Pa Yarというパゴダとお寺がある敷地内の温泉に向かった。旅行誌にも取り上げられることもあり、温泉施設が僧侶用・女性用・男性用の3つの別れている。僧侶用のものは圧倒的に広く、男性用のものは温泉というより少し暖かい池といった感じ。同行した日本人が海パンが濡れていたので、ノーパンのまま入ったところ最初はニコニコにしていた先客が顔をしかめて怒りだす寸前のように表情が急変したので慌てて逃げ出した。もともと人前で裸になる習慣がないうえ、お寺とパゴダの敷地であることに変わりないので素っ裸は許されない。