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動かない籾殻発電装置

バイオマス発電(GD).jpg単独企業としては国内でも最大規模の精米施設を有する現地企業が、2013年に中国企業とターンキーベースで契約して籾殻を原料とするバイオマス発電装置の建設に着手した。室内にある設備だけみてもかなりコストがかかっていることがわかる。しかし2013年12月から、その中国企業が建設に必要なエンジニアを送って来なくなり、半年以上が過ぎてから何とかならないかの相談を受けた。

会社オーナーは大統領にも本件事業を紹介し、余剰電気は村人に無償提供するとまで伝えていた手前、まんいち大統領に進捗状況を聞かれたら困るということだったので、専門家と一緒に現地に出かけた。話によると1日16時間の稼働で、毎日25トンの籾殻を原料に800KWを発電するというもので、隣接する大型精米施設が消費する電気代は約1000万Ks(≒100万円)。年間の消費電力にすると約1億2000万Ksもかかる計算になり、数億単位の投資をしたとしても価値がある。精米施設で必要な電力は360KWなので、計画通りなら村落の各世帯に無料で電気を供給することもできる。オーナーは同じものをカンボジアで実際に見学しており、それが今回の中国企業への発注につながったもの。途中までやって後は何もしないという中国企業もどうかしているが、現状では設備が稼働するかどうかも判らないし、第三者が後でメンテナンスだけ担当するというのも簡単ではない。

バイオマス発電2.jpgこれほどの設備だとは思わなかったが、下手に動かすと危ないので、試運転のためのスウィッチを入れることもてきない。最終的にはパーツ・パーツが正常に稼働するかを個々にチェックするしかない。そこでバイオマス発電用機械を専門に扱う企業に確認するしかない。このため、出直すことになった。なお、この精米施設からすぐ近くにも精米工場があり、そこも籾殻発電装置を設置していた(▼下の写真参照)。こちらはMade in Myanmarだが正常に稼働しており、電気代節約という目的も果たしていた。但し、発電過程で産出する黒い液体の処理に困っている様子だった。