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国際学術会議の共同主催

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2006年6月にヤンゴン市内のトレーダース・ホテル(Traders Hotel)で5日間に亘って国際学術会議を共同主催しことがある。海洋科学技術に関するもので創立間もないミャンマー海事大学と、アメリカのハワイに本部をおく学会それと我々の協会の3者で覚書を締結して行ったもので日本からも80人を超える専門家が訪緬して参加した。

 ▼写真は開会を宣言する武藤先生

2013年2月、日本大学・埼玉大学及び長岡技術科学大学の3者と協会で(それぞれ関係者を通じて)10年以上の付き合いがあり、かつ、改革が進行中のヤンゴン工科大学から幹部を招へいし、今後協力できることをそれぞれ協議しようということになった。この際、長岡技術科学大学の武藤先生から、年末頃、ヤンゴン市内で日緬の専門家を中心に学術会議をやれないかという提案があり、参加していた関係者全員がこれに同意。あっさりと2度目の共同主催となる国際学術会議を行うことになった。期間は12月21日から23日の3日間。テーマは“エネルギー・環境及び人間工学”で、ミャンマー側のカウンターパートは迷ったが前回と同じミャンマー海事大学にお願いすることになった。テーマが海事大学とは直接関係していないため躊躇したものだが、こういう国際会議主催の経験が少なからずあることを重視して海事大学にお願いすることにした。

現在のヤンゴンのホテル料ミンスウェスピーチ.jpgの高騰に加え、12月は観光シーズンでもありただでさえホテル料金が高くなる。それに加えて2013年はミャンマーが第27回SEAゲームを主催する年で、その期間が12月11日から22日までということが後日判明。早急に会場を確保しなければならないことと、高い料金を覚悟しなければならないことが予想された。海事大学側と早々に協議し、場所は駐車スペースが広いインヤーレイクホテルを推薦され、6月には仮予約。しかしデポジットがなかったからと1ヶ月後には結婚披露宴を12月22日(日)午後に入れられてしまう。今は来るかか来ないか判らない客の予約は前金やデポジットを払う客によって情け容赦なく外されてしまう状況らしい。慌てたが、会場は別にもあると思って市内のホテルや各所をあたったが予定期間中は全て予約済み状態。焦ったが、カンドジー・パレス・ホテルが空いているという連絡があり、すぐに予約を入れ、要求されたUS$500のデポジットも払った。Ball Roomが内装工事中だったため予定された3日間、予約が入っていなかった。▼写真はヤンゴン地方政府のChief Minister(ミン・スウェ氏)

 

ミンスウェ他大臣.jpgホテル側はかなり強気で、例えば展示ブースの設置はホテルの建物内ではなく中庭で、かつ、使用料金は1日US$1800。3日間だとUS$5400。ブースのレンタル料金が1個当たり10万Ks。いろいろ当たってみたが結局はキャンセルした。難航したのは1人当たりで算定されている料金設定のためにいったい何人が参加するのかを事前に確定しなければならない点で、この種の国際会議で海外からミャンマーに何人来るかを事前に予想するのはかなり困難を伴う。しかも料金は後払いではなく数日前までには全額を支払う必要がある。予定より参加者が少ないとしても一度支払った料金は返却してくれない。実際に資金を負担した側としてはホテルとの交渉ではこれがもっとも大変だった。最大人数が確定しない22日の懇親会だけはリスクを回避する趣旨もあってホテルではなく近くのレストランで行うなどして対応した。▼写真は開会式に出席したヤンゴン首席大臣等

 

MES会長.jpg料金の前払いの際にトラブルもあった。手分けして持参したドルで支払ったが、3Dの帯の入った新しい100ドル札だった。KBZ銀行などで行った事前の両替では何も言われなかったが、いったん受けてテーブルから持ち去り、15分ほどしてまた持ち帰って「事務所の偽札発見機器では確認できないから受け取れない」と言われた。最終的には受領することになったが、その間かなり揉めたというか、それまでのストレスもあって強い口調で抗議した。担当者は電話でやり取りしていたが、しばらくしてOKした後、持ち帰った100ドル札をまた数えようとするので、それをいったん制止して「もし枚数が不足したらどうするのか」尋ねた。事前に4回も数えていったん持ち去り、また持ち帰ったものでその間当方は全く手を触れていない。しかし、そこは曖昧なまま結局数えた。当然、不足はなかったが数えた相手もホッとしたような表情だった。実際の会議期間中、ホテル側は協力的でほとんどはスムースに進行したから今は感謝している。もっとも進行がスムースに展開した原因はホテル側の協力だけではなく、海事大学の担当講師の高い事務能力によるところも大きい。今までみたことがないタイプの若い男性講師で会議の円滑な進行は彼の尽力によるところも大きい。  ▼写真は、エンジニアリング協会会長との協議

 

コーヒーブレイク.jpg参加者は約240名程度で日本を含む海外からも90名を超える参加者があった。準備に1年なくバタバタすることも多かったが、結果はやってよかった。来賓に予定していた連邦政府の関係大臣・副大臣等は開催中だったSEAゲームの閉幕式等に出席を余儀なくされ、海事大学の所管庁である運輸大臣・副大臣すら参加出来ずじまいだったが、開会式にはヤンゴン政府のミンスウェCheif Minister, ニャントゥンウー工業・電力大等、国際会議のテーマと関係する閣僚が出席してくれたほか、前夜祭にはカンボウザ銀行・FMI/SPA、エデングループといった国内大手企業の幹部などが顔を見せており、関心の高さを示していた。また、期間中には創立間もないミャンマーエンジニアリング評議会(Myanmar Engineering Council)を関係者で訪問することができ、同評議会が迎える初めての外国代表団にもなったほか、参加した大学関係者はそれぞれ関係大学を個別に訪問するなどしていた。第1回と銘打っていたので、第2回、3回と続けられることを期待している。▼写真はコーヒープレークの様子