日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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高品質米の改良への取り組み

Bio Techセンター3.jpg2012年12月、農業灌漑省所管の研究機関のひとつであるPlant Biotechnology Centerを専門家を含む5人で訪問。2001年当時はマウビ(Hmawbi)で設立されたが、2009年にミンガラドンに移転。現在、研究員は16名で、6名が博士号を取得し、8名が現在海外の大学での博士号の取得を目指して留学中だという。施設を案内してくれた研究員は九州大学に留学して博士号を取得していた。 センター長以外、全員女性。米を中心として品種改良等に取り組んでいるが米以外にも油ヤシ・ラン・バナナ・トウモコシなども対象とされていた。 Bio Techセンター2.jpg

訪問の趣旨は、ここが取り組んでいるミャンマーの高品質米の改良について助言なり協力なりをお願いできないかと関係者からの依頼を受けたためで、同行者の中に遺伝子レベルで米の研究を行う専門家がいたことによる。対象となっていたのはPaw San Hmweという品種で国内でもかなり高額で販売されている。話によると、脱粒し易く、風雨の影響を受けやすく(倒れやすい)、かつ、冷めるとまずい、といつた諸点が改良のポイントだという。

Bio Techセンター4.jpgちなみにPaw San Hmweは、2011年の世界米会議でBset Quality賞を受賞しており、日本の大学とイタリアの大学などとこの米に関しては共同研究が行われているという。同行した専門家の話だと、「ここの研究用設備はいかにも古く、日本でいえば20年くらい前と同じで古いという印象がある」。「最新の設備を導入しないとなかなか研究成果はあげられない。必要最小限の機器を導入するとしたら10億円程度は必要かも知れない」という印象が語られた。

 提示された改良ポイントについては、それらの諸点については既にどの品種の米がどのような機能を持っているのかが遺伝子レベルで把握されているので、その遺伝子をもった品種の米と掛け合わせれば改良に要する期間も短くて済むということだった。なお、この説明に対して、「遺伝子操作のことか」、という質問がなされたが、遺伝子を操作するのではなく、どの米のどの遺伝子がどういう機能を持つかが判れば、その遺伝子をもつ品種とPaw San Hmweを掛け合わすことで改良のための期間を短くできるという趣旨で遺伝子操作とは全く異なると説明。例えば、日本のMilky Queenという品種は、冷めても美味しいのでおにぎり等に向くが、これはアミロースの含有率がコシヒカリの半分しかないためで、この品種と掛け合わすことで冷めてもおいしい米になるかも知れない。少なくとも期間を短縮できる可能性は高い、ということだ説明された。