日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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ミャンマーの籾殻発電

 Bio fuel (Paddy husk).jpg都市部は別として全体的に電力不足にあるミャンマーだが、それなりの対策は行われている。例えば、ヤンゴンでも郊外の農業地帯や地方に行けばバッテリー屋のような店舗があってテレビや電気をつけられるくらいの充電をしてくれる。500チャットから1000チャットくらいがその代金。

またソーラーや、小型風力などの再生可能エネルギーを原料にした発電などにも関心が高いし、小水力発電などの打診も少なくない。また、カレン州など地方には滝を利用した小型水力発電の設備があるところもある。農村用に簡単なソーラーと充電器をつけて製造販売している会社も存在する。

5年くらい前だが、ヤンゴン市内で籾殻発電機を製造している工場を見学させてもらったことがある。大量に存在する籾殻を原料に、廃車になった自動車のエンジンを修理し、それを動力にして発電するというものでほとんとが手作りされていた。当時で販売価格は30万Kyatsだと工場経営者が話しており、全国から注文があってさばき切れないと話していた。その後、忘れていたが、数年前からまたこの籾殻発電機のことが国営紙に取り上げられいてるから、今でも相当の需要があるのだろう。※写真は当時撮影した籾殻発電機。

 Paddy husk.jpg案内してくれた人物は農業にも関心が高く、籾殻発電から抽出される木酢液を瓶に溜めてもらってそれを害虫よけだか肥料だかに使うと話していた。日本の沖縄でこの木酢液の活用を勉強したそうだ。地方や農家を中心に電力需要は高いが、市販されている発電機は安くはないし、その燃料も高い。一般にディーゼル油を使うが、その代わりにジャトロファなどのバイオ燃料で代替しているところもあるときいた。その意味では格安で大量に存在する籾殻を原料とする発電機などは人気があるのだろう。

ちなみに2011年2月1日のNew Light of Myanmarによると、1988年以前は全国で529.1メガワットの発電しかなかったが、2011年同月現在ではその約6倍の3045.4メガワットが発電されており、さらに60箇所の発電プラントが建設中で完成すれば41,206メガワットが発電されることになる。また別途25箇所で発電プラントを計画中であると報道されていた。最大の商業都市であるヤンゴンでも停電があるためコンピ

pahan2.jpgュータなどはそれを前提にした設備が必須になっている。しかし、カレン州でみた滝を利用した小型発電設備のある地域では停電はなく、アンダマン海に浮かぶ島のひとつでも冷凍加工場が毎日発電しており、その余剰電力を村に配給しているため全く停電がなく、島民は集会所で韓国のTVドラマに夢中になっていた(電気は供給されているがテレビは各家に普及しているわけではない)。※左写真上は原料の籾殻を入れたタンク。下はカレン州でみた小型発電機。エンジニアと見られる係員が騒音の中で昼寝していた。