日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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ミャンマー製船舶と国際展示会(2)

YNG Port Boat.JPG

東京で開催された国際展示会にミャンマー製の船舶2隻を出展したが、日本から出かけた専門家が技術指導を担当したほか実際の製造には多くのミャンマー人技術者が関係した。左の写真に写っている彼等が作業を担当し、船積み前にヤンゴン港で記念撮影に応じているところである。コンテナ2本を使い、その屋上に船台を置き、動かないように固定して日本まで搬送した。どうやって運ぶのか疑問だったが、まさかコンテナの屋上に固定するとは考えもしなかった。前回リポートしたが、船艇そのものは未完成のままだったので船内には、日本での追加作業用の材料となるチーク材を少し入れての輸出である。海事大学の敷地に建設されていた工場では多いときには77人もの作業員がいた。報告を受けたとき、その数に驚いたが彼等に支払う1ヶ月分の給与をみて、また驚く。金額はいえないが、とにかく安かった。ミャンマー人担当者に確認すると、住居と食事、交通費なども負担しているので、これでいいと言われたけど、申し訳ないような気持ちになったのは1人だけではない。しかし、完成する度に達成感に溢れた顔つきをしていたので、彼等もまたエンジニアなのだと思った。現地で上手くビジネスにつなげてくれることを日本の関係者は等しく願っていた。技術移転がうまく行っても結果としてそれが仕事にならないと彼等も別の仕事をするしかないので、指導の意義も減少してしまう。我々も技術指導だけで終わりというわけにはいかない。それが国際展示会に出展した動機のひとつである。 

国際展示会のオープニンSoe Hla Myint.JPGグの翌日、当時のミャンマー大使だったソーラミン氏や複数のミャンマー大使館の関係者が会場に現れた。展示会主催者側も大使の訪問 について敬意をはらってくれ特別室に案内するなどの配慮をみせ、展示会の趣旨や出展企業などの概要などの説明をしてくれた。大使はミャンマーから出展され た船舶のあるブースを訪れた後、関係者とひとしきり挨拶と説明を受け、展示されている船舶にのぼってあちこち積極的に見学されていた。このときは来日した 2人のエンジニアが説明を担当したが、かなり詳細な点についての質問を受けており、大使の関心の高さを示していた。ミャンマー製の展示品と他の出展品の対 比も気になる様子で各ブースも熱心に見学していた。ミャンマーブースに長い行列が出来ているのを見て安心されたのか、関係者に対して1人ずつ握手を繰り返 しながら感謝の意を表明し、記念撮影にも心よく応じてもらった。(左写真はキャビン内を見学するソーラミン大使と説明中のミャンマー人エンジニア。前日ま で内装工事に従事して、オープニング当日は船底で死体のように寝入っていた彼等も、大使に説明を担当している間は生き生きとして誇らしげにみえた)。

 ところで展示されていた船Yokohama Trial.JPG舶は実際に航行できるのかどうか、どれくらいの速度が出せるのか、トライアルがなされていたわけではないので確認されていたわけ ではない。そのため展示会終了後、横浜に搬送してトライアルを行うことになった。結果は左写真にあるように無事成功しただけでなく、速度も申し分ない出来 だった。このときも関係者が見学に来ていたが、順番に乗船して乗り心地を確かめたり、記念撮影したりした(このときには拍手喝采というより、安心感に浸っ て穏やかにトライアルの時間が過ぎたという雰囲気だった)。これから後、沿岸警備用の高速艇の製造に着手することになる。