日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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気まずい会議

Construction 3.JPGある案件に関するの大学の共同調査プログラムへの協力を求めてYCDC, ミャンマーエンジニアリング協会、YTU(ヤンゴン工科大学) などと協議を行ったことがある。このとき官庁との調整はミャンマー大使館にお願いした。YCDC(Yangon City Development Committee)のほかにもうひとつの官庁が含まれていたが東京を出発するまでに当該官庁からの回答は届かなかった。そのため今回はそことの話し合いはあきらめて、実際にもヤンゴンに到着したときにはすっかり関係者の頭からは消えてしまっていた。  

TG305便でヤンゴンに到着したが既に夜になっていたので、簡単な打ち合わせだけを行い具体的なことは翌日確認することにしたが、ヤンゴン事務所のススさんから「今日の午後、明日の午前11時30分に待っている」という電話があったことを聞いた。時間が(YCDCと)まったく同じだったし、電話をくれた先も確認しないまま、てっきりYCDCからの電話だと思った。「それは明日ではなく明後日と聞いている。もう一度明日YCDCに確認してほしい」と依頼。翌朝、ホテルから電話を入れたら「明後日と言われた」との回答があった。「そうだろう。日時はちゃんと確認しないと・・」と文句まで言った。 

Construction 2.JPG一日時間が空いたので、今回初めての訪緬だったK教授のため午前中は市内観光を行うことにした。定番になっ
ているシュエダゴン・パゴダは夜のスポットライトに照らされた姿がきれいだし、涼しいので、その頃にまわすことにしてヤンゴン市内を4人で散策。11時過ぎにアウンサン・マーケットに出かけ、いろいろな店舗を回ってリラックスした時間を過ごしながら、どこでランチを食べようかといったような話もしていた。そんな時間になっていた。

同行していたススさんの携帯に電話があったのはそのころで「待っているけど来るのか来ないのか」というもの。キャンセルされたと思っていた官庁からだった。昨日の電話はそのアポイントの確認だった。こちらは市内観光に出ているためTシャツ、ポロシャツ、半ズボンなどの軽装だし、すでに30分も遅れている。今さらホテルに戻って着替える時間はない。どうしようか少し迷ったが、そのまま大急ぎで官庁事務所に向う。Tシャツと半ズボンの同行者は「さすがにこの格好で話し合いに臨むはまずいだろう」「自分はカメラマンということにして欲しい」と車中で告げたりして、みんな少しパニックになりながら官庁事務所に到着した。出迎えた担当者は怒りの表情を顔に浮かべており、態度もかたい。笑顔を浮かべ人のよさそうないつものミャンマー人はいない。

会議室に入ると担当かと思われる7人が、かたい表情のまま( きちんとした身なりで)既に着席していた。みんなにこりともしない。食事もしていないように見えた。我々を案内した担当者が局長らしき人物を呼びに行く。しばらくして堂々とした体形の正装した人物が入ってきた。無口のまま着席して、名刺交換だけはできたが「どういう話か」を聞いてきた。偶々バックに入れたままにしていた( これも定番の) 鎌倉の仏像をお土産として渡したけど、別にうれしそうでもない。気まずくて重い雰囲気がみなぎるなかでK教授が訪問の趣旨を伝える。カメラマンを演ずると話していた人は席につくこともなく、テーブルから遠く離れて写真撮影しており、最後まで椅子に座ることはなかった。K先生は共同調査への協力を求めるが、詳細は後で書類にして提出することにして会議は終わった。時間にして20分か25分ほどだった。余計な話は一切なし。追い立てられるような気分で事務所の外に出たが、ホッとした途端、不謹慎だがみんな笑い出してしまった。 左写真は2枚とも軽装で出席することになった日本側関係者と、きちんとした服装で出迎えた官庁幹部(誰一人にこりともしない)。カメラマンを演じると言っていた関係者のおかげで貴重な写真がのこった(とても写真を撮影できるような雰囲気ではなかったがよく撮影できたと思う)。