日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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4人のブッダ

シュエダゴン2.JPGシュエダゴン・パゴダは、言うまでもなくミャンマーでもっとも有名なパゴダ(仏塔)で、高さ約58mほどの丘(テェインゴッタラ丘 )の上に造られ、その露台から先端の傘蓋まで99mとも100mとも言われる高さがあり、最初の建立から2000年または2500年経っているともいわれる。シュエは黄金、ダゴンはモン族が支配していたころのヤンゴンの旧称。ここに釈尊(ゴータマ・シッダルタ)の聖髪8本が納められていると信じられている。それに至る2人の商人の伝説も聞いたが、日ごろの不信心のせいか釈尊は剃髪していたというイメージがあって、しつこくそれを訊いたりした。今もヤンゴン市内に地名を残すが、2人の商人は帰国後それをオッカラアパ王に献上し、同王がルビーの容器に入れた聖髪を丘に埋めたのがはじまりらしい。その後、何度かの地震被害にあったりして、現在の高さまで建て直したのが、コンバウン王朝創始者のアランパヤーの2番目の息子シンピューシン。同王は自身の体重と同じ77kgの金も寄進し、仏塔の頂上に傘蓋(ティード)を取り付けた最初の人といわれる。

シュエダゴン1.JPGシュエダゴン・パゴダは、いろいろな不思議な話や言い伝え、エピソードに事欠かないのでも知られている。 初めてここを参拝したとき、その巨大さと荘厳さに圧倒されたが、もっとびっくりしたのがブッダが4人いることだった。最後のブッダが釈尊つまりゴータマシッダルタだと言われた。当時、そんなことは全く知らなかった。

シュエダゴン・パゴダは東西南北に参道があり、階段を登ってパゴダのある境内に入る眼前にそれぞれ仏堂があり、お釈迦様は北側の仏堂にまつられている。日本で見たことがあるお釈迦様とは随分違って見えた。

ちなみに残りの3ブッダは、東にカクタンダ(Kakuthanda)仏、西にカッタパ(Kathapa)仏、南がゴウナーガマナ(Gawnargamana)仏がそれぞれまつられており仏堂がある。写真中は、釈尊の仏堂の様子。写真下は東参道にあるカクタン仏 ( 印象としては、日本の仏陀像のイメージにもっとも近い)。

シュエダゴン 3.JPG釈尊の聖髪だけでなく、カクタンダ仏、カッタパ仏、ゴウナーガマナ仏の関係している法衣とか杖、濾過浄水器なども丘には埋められているという。誰の何が埋められているかは失念した。ミャンマーではお釈迦様は仏陀になるまで550回生まれ変わったという話も伝承されており、前世の物語を描いた絵画があちこちに飾られている。多くの仏教徒たちが参拝して祈りを捧げてきたせいか、ここは流れる気が心地よいというか、ホッとするというか、座っていると眠くなるなど何かほかと違うような感覚を味わうことができる。能力不足であまりうまく説明できない。

頂上部にはダイヤモンドやルビー、サファイアといった数千個の宝石がはめ込まれており、敷地に設置されている望遠鏡でこれらを見ることもできる。総計何トンもの金が使われていることといい、お釈迦様は煩悩を脱して解脱したと聞いていたが、ここには煩悩の象徴のようなものが無数にある。それはどうなのかと知り合いのミャンマー人に尋ねたら、「いちばん価値があるモノをいちばん重要なところに献上するのだから問題ない」と言われた。別の言い方をする人もあるかも知れないが、そんなものかと思った。

日本だと僧侶やお寺が信者からの寄進を受けるのは簡単ではないというイメージがあるが、この点は明らかにミャンマーは違っている。熱心な信者が多いということもあるが、仏教が生活の中に根付いているせいかも知れない。なお、ブッダは人ではないので、4人のブッダという言い方はおかしいとミャンマー人に言われた。