日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

ホーム コラム 停電のない島

停電のない島

ドメル島はしけ.JPGタニンダリー管区のメェイ( Myeik)港lから漁船で片道約10時間かかる場所にある島に数回出かけたが、最初のとき、出発前に航路上にはサメの生息区域があったり、渦を巻く場所があったりするから注意するように言われた。しかし、遭難や転覆しても誰も助けに来ないから救命胴衣は要らないとも言われた。

あれこれ心配しつつ目的地の島に着いたが、驚いたことに自家発電による24時間稼動の冷凍加工場が存在しており、余った電機が集落に供給されているため停電がない。それにタイの通信衛星に向けられた受信用パラボラアンテナも設置され、24時間衛星放送を見ることもできる。冷蔵庫には冷えたタイ製のコーラその他の飲み物も用意されていた。(写真は100m以上はある木製の桟橋と左端が冷凍加工場)

ドメル島夜半の搬送.JPG工場で加工され冷凍されたエビやイカなどを梱包したものを我々を乗せてきた漁船の船底に積み込むところを見学する機会があった。積み込み作業は夜中に行われており、タナカーなどを頬に塗り、防寒用のジャンバーなどを着た女性工員が冷凍梱包された商品を頭に乗せ、長い桟橋をアリの行列のようになって運ぶ。男性はこの運搬を手伝うそぶりはない。夜中の作業のせいか、重労働のせいか、ほぼ全員、機嫌が悪そうに見えた。男性は漁船の位置で受け取って船底に積み上げているが、大半は眺めているだけで手伝わない。女性たちは行きも帰りも、腰を落としてそこから足が動くような歩き方で、往復とも同じスピードでゆっくり歩く。2時間くらいかけて作業が終了したが、途端にみんな明るくなった。写真は冷凍梱包した箱を運ぶ女性工員たち。

ドメル島住民.JPG停電がないといっても家電製品が何もかもあるわけではないから消費電力はもともと少ない。TVの衛星放送を見られるのはゲストハウスと一部に限られている。TVそのものも数台しかないらしく、暗くなった午後7時ころ集会所前にTVが設置され、中庭に長椅子が並びそこに、住民が集まって来て国営放送の連続TVドラマを観ている。ここでも韓国ドラマが人気で、みんな真剣な顔つきで視聴している。子どもが多かったせいか、リーダーと思しき人物がスナック菓子などを配っていた。島には低学年用の基礎教育学校や食堂兼売店のような施設もあるが医者はいない。保健所のような施設があって看護師が1人いるだけ。重い病気になったら、片道10時間近くかけてメェイまで搬送するしかないと聞いた。写真は長屋のような共同住宅の通路で双子の幼児を見せる母親。子どもの写真が欲しいと話していたので後日、届けてもらった。