日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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キリンサイ (1)

キリンサイ4.JPGキリンサイ(学名:Kappaphcus alvarazii)と呼称される海藻は暖海から熱帯地域に適した海藻で、カラギナン(Carrageen)という海藻性粘質多糖類を抽出する原料として国際的な需要がある。カラギナンは、寒天と似た性質をもち歯磨き粉・化粧品などの粘性剤やコーヒー、ミルク、ジュースなどの安定剤、ハム・ソーセージ・ペットフードなどのつなぎなど多様な用途がある。1960年代にフィリピンで養殖が開始され、現在はベトナム、インドネシア、南太平洋諸島、タンザニアと各地で栽培が行われるようになっている。ミャンマーでも現在はこの養殖事業が拡大しているが、最初にこれをスタートさせたのが高知大学名誉教授の大野正夫先生だった。写真はミャンマーの養殖地近郊に設置された天日干しのための施設。

キリンサイ1.JPG大野先生が初めて養殖指導のため訪緬されたのは、2004年10月19日。この日は前首相失脚の報道がなされたときで空港内も緊張した空気が流れていたが、指導を予定していた韓国企業が依頼したと思われる韓国大使館のスタッフが通関を手伝った。こうして高知大学から持参された約1kgの原藻が無事予定地まで運ばれて、現在のミャンマーでの養殖の出発点となった。

協会が関与するようになったのは、2006年10月からで、このときも同じように高知大学から約1kgのキリンサイを持参。試験栽培で半分はダメになったから、わずか500gから今は月に何トンも収穫できるようになったし、養殖そのものが拡大している。まさしく大野先生の功績である。写真は収穫されたキリンサイを見せる大野先生。