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ポッパー山とリーフモンキー

ポッパー山.JPGポッパー山は、仏教遺跡で有名なバガンの南東約50kmの場所に位置し、地上1518m、海抜1660mの死火山。観光客には山麓にあるタウンカラッ(Taung Kalat)がよく知られている。火山活動の際に吹き飛ばされた山頂の一部が落下してできたといわれ、高さ約約737mの岩の塔の頂上にはナッと呼ばれる37くらいの精霊の像が飾られていることと、登山道に現れるサルなどで知られている。

2007年に来日して日本大学の生命工学リサーチセンターで研究員としてこの地域の希少種であるリーフ・モンキー(Leaf Monky)の遺伝子解析などを行い、今年4月からは東京大学大学院でさらに研究を進めている専門家の話では、この山は不思議なことがいろいろあるらしい。 写真はポッパー山頂上付近左が火口内側(上記研究者提供)

リーフモンキー.JPG 話では研究対象であるリーフ・モンキーは、この死火山のクレーター内(直径が約1マイル。深さは1300m)で樹上生活し、生きている間はほんど地上に降りることはない。ポッパー山火口周辺外側は草以外、樹木はないが、内側に入るとジャングルのように20m以上の樹木が密生しており(写真左参照)、地面は、多くの水分を含みハーブで被覆されている。乾期の間でも同じで、真夏の4月頃からは降雨が続き9月が最も雨量が多い。気温も低く、乾期には冬服のような防寒具さえ必要になるという。地上から1518mの高さがあるとはいえ、バガンは国内でも有数の乾燥地帯であり、3月、4月には日中40℃を越す気温も珍しくない(今年は特に猛暑が伝えられ、先週は44℃という記事が出ていた)。そのような周辺環境にもかかわらずどういう理由でクレーター内が豊富な水分を蓄え常緑の樹木が密集しているのか不思議な気がする。リーフモンキーの研究家は、このサルが希少種であり、今はこことバゴー山系にしか生息していないのでその保護の必要性を強く主張していたが、ヤンゴンで会った父親は「リーフモンキーはその血が滋養強壮効果があって、体にとてもいいんだ」と力説していた。以前はよく飲んでいたらしい。