日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

ホーム コラム サイクロン倒木彫刻展示会

サイクロン倒木彫刻展示会

倒木展示2.JPG2008年5月のサイクロンNargisで大量の倒木被害があり、緑豊かだったヤンゴン市内も遠くまで見張らせるような状態だった。この倒木を有効活用するアイデアのひとつとして彫刻をほどこし、完成した作品を展示販売する試みが2009年3月にSaya San通りにあるSaya San Plazaにおいて実施されていた。外国人の入場が5ドルで、撮影は原則禁止。ただし5ドル支払えば許可されていたが、入口から中を見た限り、客は誰もいなかった。少し迷ったが迫力ある作品が陳列されているように見えたので見学することにした。展示されていた作品は予想に違わないもので生き生きとした迫力でせまってくる。自由に創作したときのミャンマー人彫刻家たちの豊かな才能を実感させられる。

倒木展示.JPGサイクロン後まもなくから国内約200人ほどの彫刻家たちが作品を創り始め、800種類、合計2000個をこれまでに製作したといわれる。昨年のことだったので忘れていたが、先週のWeekly Eleven誌に、この倒木彫刻のことが報道されていた。それによると、昨年の展示会終了後、116種類合計800作品が中国企業に合計13,000ドルで売却され、それらの作品が今年の4月24日から27日までの期間、香港の近く、広東省深川市において開催予定のThe 2nd China International Trade Fairに展示されるとのこと。ミャンマー側のアレンジを担当したと思われるKaung Myanmar Aung CO.,LTD.社の担当によると、中国だけではなく、今後、この種の展示会が開催される予定のアセアン諸国でもミャンマーの彫刻を展示販売する計画らしい。

 800作品の合計が13,000ドルというのは安いように思えるが、香港ではミャンマー人画家の絵画展示販売なども過去行われており、中国はこの分野で才能豊かなミャンマー人アーティストを市場に紹介することに貢献しているようにも思える。ヤンゴン市内のマーケットでも絵画や彫刻などが普通に売られているが、多くのものは、過去に売れた実績をもとに外国人観光客用に製作されたものが多く、自由に創作されたものではない。そういうものはギャラリーに展示されていることが多く、外国人の目につかない住宅街の路地にあったりする。そこに展示されている作品にはかなり独創的なものも少なくない。もっとも、ギャラリー経営者の中には100号くらいの油絵を前に「絵の中で好きな部分があればそこだけ切り取って売ってもいい」と勧めたものもいた。