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マンダレー医科大学名誉教授

藤田先生手術.JPG1999年2月から活動を続け、今年4月下旬からの訪緬で20回目となる眼科医療支援活動をリードする藤田善史先生に対し、昨年5月、Dr.Kyaw Myint保健省大臣からサプライズでマンダレー医科大学名誉教授(眼科)号が授与された。この活動は次第に拡大して行き、今は多数の関係者が関与するようになっているが、藤田先生への名誉教授号の授与はこれら関係者を代表する趣旨が込められている。国内の失明原因の約60%以上を占める白内障の手術に関し、初めて超音波乳化吸引装置による手術方法を紹介。この技術でミャンマーの眼科医が手術できるように支援したいというのがもともとの活動の趣旨だった。 

名誉教授授与式(1).JPG活動は、白内障患者の手術・手術学会開催・ミャンマー人眼科医の招へいと研修指導・医療機器や医薬品等の寄付に分けられるが、実際の手術もあくまでも眼科医への技術移転と技能向上が趣旨で、豚目を使った研修や後にはオンサイト・トレーニングが取り入れられ、実際の手術の様子はモニターで若い医師も見られるように行われている。手術学会もかなり実践的で、手術そのものだけでなく装置・器具の使い方やメンテナンスなどの講義も行われてきた。実際に手術する患者数は、平均すれば60人から80人くらい、毎回定価ベースで2000万円以上のものを持参または輸出して贈呈し、招へいした眼科医は藤田眼科だけではなく、国内各地で関係者のボランティアで研修指導を受けるといったようなことを含む活動が19回も行われてきた。今は、日本側参加者も増え、白内障以外の分野にまで指導が拡大し、ここ数年は保健省主催の数千人規模の患者が集まるOutreach Programにも参加するようになっている。

これらの活動によって、今、ヤンゴン眼科病院では超音波乳化吸引装置を使って年間6,000件の白内障手術が行われるようになり、来日研修医のひとりであるアウンサンウィン医師は年間2,000件もの手術を行うなどの高い成果になって現れている。 当初のころは、ヤンゴン眼科病院で出すランチや寄付セレモニーの経費などの請求書が協会に回ってきていたが(予算不足のため)、しばらくしてミャンマー保健省は様々なサポートをしてくれるようになり、2008年5月のサイクロン襲来のときは前日にチャーター便まで出してマンダレーに迎えてくれた。 Dr.Kyaw Myint大臣が、副大臣当時から始まった活動であり、藤田先生及びチームとの信頼関係は強く、毎回どうすれば日本側に感謝の意を表明できるか考えたことが判る趣向が滞在中準備されている。この10年で2人しかいないマンダレー医科大学名誉教授号(眼科)の授与はその中でも特にDr.Kyaw Myintの思いが強く現れたように思える。写真は名誉教授号の証明書を贈られた藤田先生と隣はDr.Kyaw Myint保健大臣。