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縮むインレー湖

インレー湖1.JPGインレー湖はシャン州にある国内有数の観光地で、標高約1300m ( 900mという紹介もある ) の高原地帯にあり、南北に約22kmの長さ、幅も10kmから12Kmもある広大な湖として知られ、国内では2番目の大きさといわれる。乾期(11月から2月)には、気温も10度くらいまで下がることがあり、この時期に訪問したことがある関係者は、セーターやマフラーが必要なくらいで、かなり寒い思いをしたと話していた。17の村落に約8万人が生活しているそうだが、かなりの人が湖上生活者。足こぎボートで、片足のみで独特の形をした籠を使い漁をしたり、湖上の浮島で野菜などを栽培するなどしており、トマトなどは有名。近くのPhaung Daw Pagodaは、金箔を貼りすぎて顔がない達磨のようになった5体の仏像が安置されているなど見どころが多いところでもある。

インレー湖2.JPG湖畔には観光客用のコッテージ風のホテルがいくつも建てられており、中には湖上にのびた部屋をもつホテルもある。 このインレー湖について日本の某大学が調査したリポートが2007年に公表され、おそらくこれを端緒にヤンゴンでもインレー湖に関するいろいろな情報や噂が広まったことがある。リポートは、過去100年から200年の間に、長さは58Kmから現在の長さに、また、幅も13kmから縮んでしまい、とくに過去65年間で3分の1程度までインレー湖は縮んでしまったことを報じた。その主要原因として湖上の浮畑での野菜栽培の拡張があげられ、湖水面積縮小の原因の90%以上はこのためとされる。さらに野菜栽培のため撒布される化学肥料がそのまま湖に浸透するため、生息していた魚が減少し、漁業にも影響しているという元ヤンゴン大学の研究者の報告もあった。 漁業で生活できなくなり、浮島での野菜栽培に取り組む人が増えるという悪循環なども指摘されていた。このためヤンゴンでは口コミによる悪い風評が一時聞かれていたが、今はあまり聞かなくなった。

⇒ 2010年7月のWeekly Eleven誌によると、7月の第2週にシャン州で開催されたthe Inle Lake Converation Workshop において、インレー湖の環境破壊の要因である周囲の人口増加を阻止し、インレー湖の環境保全のため新規の村落、家屋、ホテル、レストラン及び浮き畑などは禁止されることが決議された(Forest Resource Environment Development and Conservation Association の副会長U Ohn氏へのインタビュー)。その他、雑草、漂流物及び堆積物の除去のほかインレー湖に流れ込む9つの主要河川の浚渫なども実施される予定。なお、インレー湖周辺には現在ホテルが40施設(部屋数898)存在しており、合計で16,000人以上が雇用されている。