日本ミャンマー交流協会 AJMMC:

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ボウミンガン

ボウミンガン1.JPGヤンゴン市内から南東へ向かいバゴー川にかかるタンリン橋を渡り、ティラワ地区からさらにバゴー方面に車で約2時間行くと、トゥンガという町があり、トゥンガ・イェイレー寺院がある。そこにアシン・ナンダー・レンガーラという法名をもつ有名な僧侶がいる(左写真参照。なお、アシン(A shin)というのは僧侶に対しする敬称)。この地域だけではなくヤンゴンなどからもこの僧侶の話を聞きに集まってくるほどで、昨年9月下旬に出かけたときは宗教省大臣なども来ていた。

彼を有名にしていることはいくつかあるが、実は仏教そのものではなく最大のものはボウミンガン(Bo Min Gaung)と話ができることで、毎年9月の満月の日、ここで開催されるボウミンガン・ポエ(祭)にはかなりの数の善男善女が集まっていた。ボウミンガンはミャンマー人ならほとんどの人が知っていて、シュエダゴン・パゴダにもその像が置かれている場所がある。

ボウミンガン2.JPGしかし、ボウミンガンのことをうまく説明できる人は知り合いの中にはあまりいなかった。オールバックのざんばら髪で、苦虫を噛みつぶしたような表情をして、ヘビースモーカーというのが外見の特徴で、たばこが重要な特徴となっている。シュエダゴン・パゴダにあるその像のところにもタバコを供える場所がある。1,000年くらい生きて、60数年前にバガン地域にある霊山ポッパー山で死んだが、いろいろな奇跡で人々を救済し、死後も霊は残り、人や動物などさまざまなものに姿を変え、今も存在していると信じられ、軍や将軍たちにも信者が多いと聞く。ナンダー・レンガーラは、そのボウミンガンと対話ができるのである。

このように思われているのには理由がある。彼がタバコに火をつけて(対話をしながら)紙に書いた託宣というか占いというか、そういうものが本当によくあたるのである。それを求めて来る人がかなり多いが、誰に対してでもやってくれるわけではない。中にはせがんで怒られていた女性信者もいた。もうひとつ彼を有名にしていることがある。毎年シャン州やバガンなどに出かけ、僧侶になる意思を持った孤児を何人も連れて来て、生活をともにしながら基礎教育を施し、正式僧になるための厳しい修行を課していることである。昨年9月、コーエンと呼ばれる彼等が勉強するための2階建校舎が敷地内に建設中だった。